ICO語り

プレイしてないくせに2週目ネタバレ入ります

■感想

世界観がすきだ!プレイ前に聞いて「つまりどんなだ…」と思った感想そのまんま…。えーとイコやヨルダや彼らの設定に漂うもの哀しさや静けさ、その中で引き立つ2人の意志や迷い、そういうのひっくるめてってことかな…。

生贄のイコと器のヨルダ、両方周囲の大人に「死ね」と言われて受け入れちゃって、ついでに女王も身体限界だし最初から皆で死に向かってるという(ある意味女王は生きる気マンマンですが)。どんなゲームだ。でもイコがヨルダに会うことでイコが変わり、それが全てを変えていく。積極的に流れに逆らってるのはイコ独りで、それを肯定してくれる人はいない。不安だから色々考える。

静かで綺麗で死の気配の漂う城で(背景の木の葉すらアップで見てもチャチくなくて見てると安らぐんだよ…)黙々と皆の気持ちと物語の所以に思いを巡らせる。

謎解き(興味薄)とアクション(苦手)と高所(苦手)と戦闘(単調)がイヤになっても面白かったんだからある意味すごいけど、やっぱり物足りない人はいるだろな…戦闘のシンプルさは「木こりの与作」級だと思うよ…。でもイベントの少なさも、ワザや装備も無いことも、BGMが少ないことも、全部この世界観には必要なことだと思う。

イベントでキャラが何かを感じてセリフで説明する代わりに、プレイヤー自身がプレイ中に感じて考えることがゲームの中に組み込まれてるんじゃないかなコレ。

でもアクション平気なら普通に運動能力の高いキャラ(スーパーマン的じゃなくて)(多少そうだけど)で跳ね回るのは楽しいんじゃないかなー。

 

■2週目

2週目はヨルダのセリフに字幕がついたり仲良くスイカを食べるEDがあったりするらしいんだけど投げました。ヨルダの言葉もあの時のイコには分からなくていいと思うし。ほんとに高所で手に汗かきまくりでストレスかかりすぎるんだもの…orz リアルでそんなに高所苦手じゃないと思うんだけど、高い所から落ちそうなシーンを見た時とか人一倍緊張して汗かくんだよな…自分も落ちそうになった時だけ弱いんだろな…(どうでもいい)。という訳でネットで台詞集を見る。

台詞集 (ICO 非公式設定資料集/魚座様)

橋でヨルダがイコの手を離す時が「ありがとう」なのね…あの時点でヨルダは自分は死ぬと思ってイコを生かす為に手を離したんだろな、と思っている。

で一番最後の台詞がどうしても気になってたんだけどそれもがっつり書かれている(情報提供者様多謝です)

謎解き

結局はっきりしないのか。すげー…こんだけ作る方も解く方もすげー…(ポカーン)ものっそい分析してる人多いよなー色々読んでると面白い(他力本願)。あースッキリした!

 

■宮部みゆき版「ICO霧の城」(小説)

イコの村とか女王の心情とか細かいところをあんまり公式で出されたくないな…という部分はありつつ、やっぱり「具体的にあの話を説明してみるとどうなるんだろう」というのをキッチリやってくれているので「なるほどー」と思いながら読んだ。解釈の一つだと思うし。宮部さんは不自然なほどの円満さをあんまり破綻せずに作るよな…。個人的には女王は絶対的な悪者じゃないしヨルダは死ぬのが自然な気がしてるけど、皆が幸せな方がいいからいいや。

イコが素直ないい子なのは生贄として器となるべく魂が虚だから、人間らしい汚れがないから みたいなのに納得…ありえねえあの澄み切った瞳!声!!

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